昔話 その1
転職の思い出話をする前に。
私は1度転職を経験しています。
先にその話をしてから、と思ったけどもっと過去に遡ります。
(時を戻そう)
私は20歳になる頃まで役者を目指していました。
実績らしい実績はありませんが、自分なりに本気でやっていました。
けれど、20歳になる誕生日の少し前だったと思います。
突然、諦めてしまいました。
未だになぜ諦めてしまったのかわかりません。
家族や友人から常に反対されていたので折れちゃったのかな。
何か壁にぶち当たったとか、とにかくきっかけがわからないのです。
役者を諦めて大学に進学したいと両親に相談した時、あんなに反対していた2人の顔がなぜか残念そうに見えたのを覚えています。この話は別に機会があれば。
それから寝る間も惜しみ、成人式にも行かず勉強した結果、なんとか合格できました。
とはいえ、動機もなくただ合格を目的に勉強していただけなので、入学後は遊んだりバイトしたりしてなんとなく毎日を消化するばかり。
それでも就活せなあかん時分になり、当時流行った内定取消しも味わいつつ、これもなんとか成功。印刷会社に就職しました。
仕事は楽しく先輩にも恵まれ毎日充実していたのですが、とにかく社員の出入りが激しく(おかげであっという間に昇進しましたが)、給与体系に不可解な点が見え始め、一生この会社に勤めるのは厳しいかなーと思っていた矢先、社長が変わり事態が急転します。
新社長の方針で新たに健康食品事業に乗り出すことになり、私はその営業部隊に回されることになりました。
営業するのはいいのですが、いかんせん売る物が「ナントカ還元水」レベルの代物なもんだから、体の健康より心が心配になり退職を決意します。
(ちなみにこの時、ストレスで髪が真っ白になりました。)
つづく